探偵が登場する童話とは?


探偵の書籍と言えば、探偵小説を思い浮かべる方が多いかと思いますが、意外にも、童話に登場することがあります。
ここでは、探偵が登場する子供向け作品を紹介しています。

童話紹介の前に、まずは、探偵小説の歴史を紐解いていきましょう。
探偵小説の始まりは、1841年にエドガー・アラン・ポーが発表した「モルグ街の殺人」だとされています。
その後、19世紀後半に活躍したイギリスの小説家・アーサー・コナン・ドイルが創作したシャーロック・ホームズが登場したことで人気を博し、探偵小説というジャンルが確立したといわれています。
現代でも、シャーロック・ホームズを主人公としたドラマや映画が多く製作されていますよね。
探偵の代名詞ともいえるシャーロック・ホームズの人気は、初登場から100年以上経った今もなお衰えません。
探偵が登場する童話

小説の場合は、事件が起こって、その場に居合わせた探偵が事件を解決していくというストーリーが多いです。
自分が探偵になって事件を解決している感覚を味わうことができることから、探偵小説がお好きな方も多いと思います。

童話での名探偵は、さすがに血なまぐさい事件はおきません。生活に密着した謎を解明するのがほとんどですので安心して、お子さんに、見せることができるでしょう。
探偵ジャンルの童話をきっかけに探偵・推理ものの面白さを味わってほしい!と思っている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
このサイトでは、8作品紹介しています。ぜひ参考にしていただき、作品を選んでみてくださいね。
では、紹介していきます。



動物の探偵が登場する童話5選


小さいときに読んでいた童話と、今私たちが読んでいる小説には大きな違いがあります。それは、小説は人間を主人公にした作品が多く、童話は動物を主人公とした作品が多いことです。
探偵が登場する童話でもそれは変わらず、人間が一切出てこない作品だって珍しくありません。

では、どんな作品があるのでしょうか?
ここからは、動物ものの探偵が登場する童話を紹介していきます。

ベイジル ねずみの国のシャーロック・ホームズ

シャーロック・ホームズに憧れ、彼のもとで探偵の勉強をしているベイジルは、ねずみの国のシャーロック・ホームズと呼ばれています。そんなベイジルと助手のドーソンが、ふたごの姉妹の誘拐事件を解決するという物語です。
なんとねずみの国にまで、シャーロック・ホームズの名声が知れ渡っているという設定の物語が、大人も惹きつけます。


フクロウ探偵30番めの事件

アメリカのイラストレーターであり、児童書作家ジェームズ・マーシャルが発表した作品。
舞台は美しい浜辺にある小さなホテル。次々に起こる事件をフクロウ探偵が事件を解決するお話です。
珍しいのですが、こちらは女性の名探偵が活躍します。30番めの事件とありますが、シリーズものではありません。それくらい経験を重ねた女性探偵が休養に訪れた先で事件に出くわすお話です。

わんわん村のおはなし

児童文学作家で作詞家の中川李枝子が1986年に発表した作品です。
ふたごの子犬・テックとタックは、わんわん村で起こる事件を解決する探偵のお父さんに憧れており、今日もミニ探偵ごっこに励みます。


ぶたのフレディ名探偵

アメリカの作家、ウォルター・R・ブルックスが発表した作品です。
のどかだった農場で事件が発生。ぶたの名探偵フレディは迷子の子うさぎを捜し回ったりと、大いそがし。ねこのジンクスやおんどりのチャールズたち、農場の仲間と協力して事件を解決していきます。


迷探偵ドージーくん (こども童話館 16)

みづしま志穂が発表した作品です。代表作の「ほうれんそうマン」シリーズは、「かいけつゾロリ」のゾロリが敵役で登場した作品としても有名です。
カラスのドージー探偵にうみうの助手、犬の警察署長と、たくさんの動物が活躍する物語です。
名前の通りちょっとおドジな迷探偵の活躍を、お子様と一緒に「ちょっとちょっと!」とつっこみながら楽しく読んでみてください。



人間の探偵が登場する童話3選


ここからは、人間が主人公の童話を紹介していきます。
わかりやすいストーリーで小さなお子さんでも楽しく読むことができるうえ、子どもに伝えたい大切な教訓や道徳が含まれている物語も多くなっていますので、お気に入りの作品を見つけてくださると嬉しいです。

かぎばあさんは名探偵 (あたらしい創作童話 26)


1976年に手島悠介が発表した『かぎばあさんシリーズ』の第4作。1990年には、本シリーズで第14回日本児童文芸家協会賞を受賞しました。
誘拐されてしまったかぎっ子の男の子・山田一樹。必死に助けを呼ぶと、突然探偵となったかぎばあさんが現れ、名推理で次々に解決していき・・・


エーミールと探偵たち

ドイツのエーリッヒ・ケストナーによって1929年に出版された児童文学。
主人公エーミールは、母から預かったお金を大事そうにポケットにしまい、ベルリン向かう汽車に乗っていました。ところが、 悪い大人にお金をとられてしまい・・・。エーミールと少年探偵たちで犯人を捕まえるドキドキワクワクな物語です。


泣きむしバンユウめい探偵 (ひくまの出版創作童話―つむじかぜシリーズ)

静岡市にある子どもの本専門の資料館「遊本館」の館長を務めていた清水達也が1988年に発売した作品です。
ある日、可愛がっていた文鳥のピッピが誘拐されてしまいます。ピッピを取り返すため、バンユウと妹のしのの二人で犯人を追うというお話です。


物語ではない実際の探偵は?


今回紹介した物語に登場する探偵は、事件を解決したり犯人を捕まえたりしています。
しかし、実際の探偵はそのようなことはしません。
現実世界で事件解決・犯人逮捕をするのは警察の仕事です。

では、現実世界の探偵の仕事とは、どのようなことなのでしょうか?
現実世界の探偵は、浮気調査や人探し調査、素行調査など個人のトラブルを解決するのが仕事です。

参考:探偵選びの前に知っておきたい信頼できる探偵の特徴とは?


「探偵業の業務の適正化に関する法律」で、探偵は聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行いその調査の結果を当該依頼者に報告する業務を行う営業をいう。とあり、合法な調査と違法な調査の線引きがされています。
警察とは違い、できる調査に厳しい制限があるということです。
そのため、もちろん法律に違反した場合は刑罰を科されますし、営業停止命令・廃止命令などの処分を受けることとなります。

参考:探偵業の業務の適正化に関する法律


この「探偵業の業務の適正化に関する法律」は、探偵業運営の適正を図る目的で平成19年に施行されました。
しかし、今もなお杜撰な調査を行う悪質探偵社が存在します。
童話に登場する探偵は、正義感が強く、地道な努力を重ねて事件を解決しようとしますが、現実に存在する探偵はそのような探偵ばかりではない、ということです。
違法な調査を行う探偵や、料金の水増しを行う探偵などが少なからず存在しています。
探偵に調査を依頼するときは、悪徳業者に依頼してしまわないよう、しっかりと良い探偵社を選ばなければなりません。